とあるマンションの大規模修繕ブログ

2008年築のマンション。27世帯。第一回目の大規模修繕工事が2022.10に始まります。住人の目線で大規模修繕工事について書いていきます。

第一回目の大規模修繕工事が完了しました

住人有志が数名集まり、栄光さんの工事責任者とともに最終チェックを行いました。

 

・ペンキの汚れ(はみだし)

・外壁タイルが均等に並んでいない

 

というものがありましたが、後日すぐに手直ししてくれました。

 

これで全工程が完了しました。

 

実数精算としていた項目についての精算も10万円以内で済みました。

 

今回やってみて気が付いたことは

・外壁タイルは少し明るめにしたほうがよさそう

 (白のタイルを貼り替えた部分が、なんだか黄色っぽく見える)

・ベランダの荷物をしまったり出したりするのは面倒なので、工事期間中はずっとしまっておくほうがよい

・外壁の塗装をする期間は24時間換気を切っておき、外気取り込みの穴をふさがないと部屋中が塗装のにおいになる

・管理会社の言いなりになって大規模修繕工事を行うと、大変な金額を支払うことになる

ということです。

 

当マンションでは今回、屋上防水は延命処置だけ行ったので次回は屋上の防水シート貼り替えが最も早い外壁の工事になります。

栄光さんは2.5年点検というのがあるので、そのときに屋上防水工事の時期を決定する予定です。

こうやって、10年、15年単位ではなくこまめに分割して工事を行っていけるのも栄光さんのブランコ工法ならではです。

 

保証も足場を組む大規模修繕と同じ年数が設定されていますので特にリスクも感じていません。

お願いしてよかったです。

着工

2022.10.3、ついに当マンションで初めての大規模修繕工事が開始されました。

とは言っても、足場を組まない(ブランコ工法の)ため、工事が始まった実感はあまりありません。

初日は屋上に職人さんがぶら下がるための親綱というのを設置してから、外壁の調査(タイルをゴリゴリとこすって浮きがある箇所を特定する)が中心となりました。

私の部屋は4Fなのですが、鉄筋コンクリートのマンションは音がいろんなパターンで響きます。

上や横からゴリゴリという音が聞こえます。

以前、1Fのリフォーム工事があったのですが、ガーガーと大きな音が出るような作業のとき、私の部屋では斜め上あたりから音が聞こえてきました。
つまり、鉄筋コンクリートのマンションの場合、「上の住人はいつもうるさい音を出す」と思ったとしても、それが真上の住人のせいではないということがあるということです。
みなさんもご注意ください。

 

今回、仮設トイレを設置せず、マンションの管理人室にある(管理人さん用の)トイレを職人さんに使ってもらうことにしました。
これで仮設トイレの設置、運用の費用を削減できました。
※職人さんがトイレをきれいに使ってくれているか、ちょっと心配でしたが栄光さんはたぶん大丈夫だと信じています

1Fのエントランスに直近の工事内容やベランダの使用可否について毎日掲示してくれますし、栄光さんは各戸のポストに「○○の工事をやりますので○○はしないように注意してください」とビラを入れてくれます。

ベランダにものが置いてある場合、栄光さんは触れない(トラブルになることがある)ので、全住民がちゃんと状況を把握してくれているとよいのですが、説明会にも出ず、配布資料やビラにも目を通さない人もいるのでそこは少し心配です。

 

また報告します。

大規模修繕工事説明会

当マンションにとって第一回目の大規模修繕工事

 

その工事業者である株式会社栄光さんによる住人への説明会が行われました。

 

・着工は2022.10.03、完了予定日は2022.12.24
  (天候により前後する可能性があるが、基本的にはこの期間内で終わる)

・当初の予定通り『ブランコ無足場工法』で実施

・防塵メッシュは、工事を行う範囲に毎朝張って夕方撤去、を繰り返すためずっとメッシュに囲われている閉塞感や夜の風でバタつく音のストレスがない

・ベランダ側の工事、廊下側の工事を行う際は窓やドアが開けられない時間帯があるのでエントランスのホワイトボードで状況を確認する(住人側はこれをわかっているべき)

・ベランダ側の工事中は外に物は干せない

・工事期間中は24/7で緊急連絡先をご用意いただける

・工事後の保証は、足場を使用する大規模修繕工事と同じ年数
  (安かろう悪かろうということはないと理解)


その後、いろいろと参加住人から質問が飛びましたが、ほとんどが『日常生活にどのような影響があるのか』というものでした。

すべてご回答いただきまして、特に理不尽なことを要求する住人もおらず、みなさん安心して帰られました。
無事着工を迎えられそうです。


個人的には、
Q:当マンションは敷地内禁煙だが、職人さんの喫煙マナーはどうなっているのか
A:現場では喫煙をしないよう教育してあるので心配無用
という質疑応答にとっても好印象を受けました。

 

職人さんも(お忙しいと思いますが)少しずつ紹介できたらと思っています。

 

また報告します。

工事業者が決定

当マンションにとって第一回目の大規模修繕工事

 

その工事業者が決定しました。

 

当マンションでは、ブランコ工法の第一人者である株式会社栄光さんにお願いすることになりました。

2022年11月着工予定です。

 

一般的に大規模修繕工事(外壁の修繕)を行う場合、足場でマンションをぐるっと囲い、その足場を使って外壁の修繕作業を行いますが、ブランコ工法は足場を組まずに屋上から作業員がロープでぶら下がって修繕を行っていきます。

 

修繕ひとつひとつの項目は単価が若干高くなる印象ですが、足場の組み立て、撤去にかかる費用がなくなるため、金額がかなり抑えられます。

当マンションでは、この部分で700~800万円がまるまる浮いたという試算になっています。(住人独自調べ)

施工後2.5年後にチェックを行っていただけるということで「安かろう悪かろう」にならないよう担保してくれているところも安心です。

もちろん施工後の保証もついています。

 

さらに、当マンションでは2.5年後に新たに修繕が必要な箇所が見つかったらそのときに手を付けることにしました。

つまり「現時点ではまだ急いで手を付けなくてもよい」というものは、そのまま様子を見て、今回必要な部分だけに手を付ける方針にしました。

これもブランコ工法ならではの選択肢だと思います。

もし足場を組んで修繕を行う場合、こまめに足場を組んだり撤去したりということはできないため、10年、15年、20年といった期間ごとに修繕工事を行うことになります。

つまり「あと5年はもつけど10年は無理」という部分があった場合、まだ使えるものを前倒して捨てなくてはいけないのです。

 

逆にデメリットとして(足場を組む方式の業者から言わせると)

 

・施工後に住人が外壁チェックできない(ブランコにぶらさがってチェックするわけにはいかない)

・足場がないと踏ん張りの力が入らなくて施工が甘くなるのでは?

 

という点が指摘されましたが、当マンションでは

 

・施工後のチェックを厳密にできる住人はおらず、足場があってもなくても職人の仕事を信じるしかない

・足場を使った場合もブランコ工法も、保証期間は同じ年数となっているため気にしない。むしろ踏ん張りの力が使えるのに、ブランコより保証期間を延ばせないほうが不信感

 

という結論になりました。

 

来月、栄光さんから住人への説明会が予定されています。

外壁タイル(2色)は、市販品ではなく焼成していただくことになりまして、今朝、外壁からサンプル採取をしてもらいました。

 

また報告します。